第3代会長あいさつ

おかげさまで本学会も設立16年目を迎えることができました。会員数250名弱の小さな学会ですが、会員諸氏の活発な研究活動と充実した内容の刊行物をもって、内外から高い評価をいただいております。

1997年に京都で開催された第13回国際エチオピア学会の論文抄録集(3巻)も、海外の多くの諸機関で有効に活用され、広く英語論文・著書に引用されております。また、2002年の第11回学術大会(岩手県前沢町)、2003年の第12回学術大会(高知県土佐市)、2005年度の第14回学術大会(長野県千曲市)などでは各地の地方自治体と公開シンポジウムを共催し、その様子は地元紙にも大きく取りあげられました。

さらに2005年には、本学会の英文学会誌Nilo-Ethiopian Studiesが、独立行政法人科学技術振興機構(JST)電子アーカイブ事業の対象学会誌に選定されました。人文・社会科学系の学会誌からは3誌のみが選ばれたことを考えますと、本学会誌の評価が如何なるものかを誇れるものと考えます。電子アーカイブ作成・公開に関してJSTと覚書を締結し、Webサイト「科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)」「Journal@rchive」においてすでにNES no.1 からno. 9 までに掲載された主要論文のPDFファイルを無料でダウンロードすることができるようになっております(アドレスhttp://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/です)。

現在、学会誌編集担当幹事を大幅に増やした新しい運営体制のもと、学会誌の定期的刊行に力を尽くしております。また、学会ホームページの充実、会員間の情報交換のための学会メーリングリストの作成、なども準備中であります。

今後とも学会活動のさらなる発展にご協力を賜るようお願いいたします。末尾ながら、みなさま方のご健康とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

2007年9月吉日
日本ナイル・エチオピア学会
会長 川床 睦夫