第31回日本ナイル・エチオピア学会学術大会 一般公開シンポジウム「エチオピアの連邦制再考:民族といかに向き合うのか」

この度日本ナイル・エチオピア学会では、日本貿易振興機構アジア経済研究所との共催で、以下のシンポジウムを実施いたします。

日時:4 月 16 日(土) 14:00~17:20 

開催方法: オンライン(Zoom)にて開催 

▶ ポスターPDF [306KB]

「エチオピアの連邦制再考:民族といかに向き合うのか」

概要

エチオピアが1995年に民族をベースとした連邦制度を導入してから四半世紀が過ぎました。政治的な抑圧がありながらも経済成長を続け、アフリカの中では比較的政治的に安定しているかのように見えたエチオピアでしたが、2020年11月以降武力紛争により内戦状態に陥っています。現在は人道的休戦の名のもとに小康状態ではありますが、全面的解決までにはまだ課題が山積しています。

本シンポジウムでは、連邦制によってエチオピアがどのように変化してきたのかを現地で長年調査してきた研究者による報告によって解き明かしていきます。今回シンポジウムで取り上げるのは、連邦制を主導してきたティグライ人民解放戦線の支持基盤のあるティグライ州、現首相の出身地のあるオロミア州、2021年に南部諸民族州から新たな州として独立した南西エチオピア諸民族州です。

そして、これから連邦制がどのように変化していくのかを考えるにあたって、サブサハラ・アフリカで連邦制を採用している数少ない国の一つであり、長い連邦制の歴史をもつナイジェリアについてナイジェリア研究者から報告していただきます。イギリス植民地時代から連邦制を導入していたナイジェリアですが、その長い歴史の中でどのような文脈で連邦制を変化させてきたのかを知ることで、エチオピアがこれから経験するであろう変化へのヒントと探ります。

登壇者

児玉由佳(日本貿易振興機構アジア経済研究所・司会)趣旨/背景説明

眞城百華(上智大学総合グローバル学部教授)「エチオピアにおける民族連邦制とティグライ人民解放戦線」

石原美奈子(南山大学人文学部教授)「オロミア州はオロモのものなのか?」

吉田早悠里(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)「南部諸民族州からの分離・独立 エチオピア南西部と少数民族」

落合雄彦(龍谷大学法学部教授)「皇帝のものは皇帝に?:ナイジェリアの連邦制は軍事政権下でいかに変容したのか」

お申し込み

申込締切: 2022年4月13日(水)18:00

申込先: 以下のサイトからお申込みください。確認メールが自動送信されます。申し込まれた方には後日リンクを送付いたします。        

https://forms.gle/y1dtTyZLxZKDLzoh8

参加人数: 先着150名様

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第31回日本ナイル・エチオピア学会学術大会大会事務局

児玉由佳(委員長)

大会事務局連絡先:〒261-8545 千葉県千葉市美浜区若葉3-2-2 事務局専用メールアドレス:31st.janes[at]gmail.com(送信の際は[at]を@に)