第25期日本学術会議新規会員任命に対する緊急声明

日本学術会議が第25期日本学術会議会員として推薦した105名の会員候補のうち、6名について内閣総理大臣が任命せず、10月11日現在、その具体的な理由が明らかにされていない。

日本ナイル・エチオピア学会は、これまで多様な学術的背景を有する会員が北東・東アフリカ地域を対象に知見を蓄積することで、地域の発展に貢献してきた。今回の任命拒否は、多様な学術的立場を前提として政府に提言を行ってきた日本学術会議の存在意義を脅かすものであり、さらに、日本における学問の自由と自律を脅かすことにつながりかねないと憂慮する。

日本ナイル・エチオピア学会は、政府に対し、任命拒否の具体的な理由の開示と6名の会員候補の任命を強く求める。

日本ナイル・エチオピア学会

令和2(2020)年10月11日